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mel

町の音を聞く
町の音を聞いているのがすきだなと思う。

車のエンジンの音。郵便バイクの音。近所の保育園の子たちのにぎやかな声。先生の声。ヒールの人の足音。誰かが扉を開け閉めする音。鳥の鳴き声。飛行機の音。ときに、自転車の、ちりんちりーん。

深夜や雪の日の、しんと静まり返った空気もまたきれいでいいものだけれど、
こうしてちょっと五月蝿いくらいの、生活の音がある昼間はなんだかほっとする。
町の音とはつまり、人の生活、気配なのだ。

部屋にいて、あ、雨だ、と気づくのはいつも、車のタイヤの音にすこし、水を含み始めた時。

今日はまだ梅雨の晴れ間。
町じゅう、からっと乾いた音がする。
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