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一番好きな食べものはホットケーキだった。

二番目はエクレアかな、プリンかな、ドーナツもカステラもクレープも好き、バターにチーズにそしてクロワッサン。
勿論ばぁちゃんの里芋もお寿司も母のグラタンもムニエルも、お寿司も、おにぎりも、好き嫌いの多かった子供の頃を除けば、多くの食べものを好きだった。
あまり好まないもの、はあったけれど、麺類とか焼き肉とかね、でもコンビニの唐揚げもマクドナルドも、サッポロ一番塩ラーメンも、リプトンのミルクティーも市販の菓子パンも、普通に食べていた。
そのどれも数年食べていないけれど、まったくもって憎んでいるとかではなく、今ここに書くまでもはや思い出しもしてなかった。

昨日、久しぶりにクロワッサンを食べた。
パンを食べること自体が減ってきて、今は、おいしいパン屋に行ったときだけ、と決めているご褒美。
買うのは食パンかバゲット、ライ麦パン、ドライフルーツのハードなパン、あたりで、所謂なにか入ったパンや甘いパンはほとんど見ることもない。

久しぶりのクロワッサンは美味しかったのだけど、そのパンがどうとかじゃなく、自分の変化をものすごく感じた。
夫の選んだ至極シンプルなバゲットサンドのが今の好みだなと知って、あぁそりゃ体重15キロ違うんだもんなあの頃と。。

昨日もとても寒く、風が強く、行って帰ってちょっとの散歩だけでも身体が冷えきって、はぁ体力ない、このあまりの自分の変化についていけてないなぁとちょっと、センチメンタルになった。
年齢とか、自然にそうなってきた部分もあるけれど、そうならざるをえない理由もあったと思う。

まぁともかく、
もう戻れない若い頃を思うのは、手の届かない持ったことのないものを思うのとなんら代わりないということかな。
どっちにしても私利私欲、強欲、利己の塊というかね。

最近知った言葉で、巣林一枝というのがある。
三省堂熟語辞典によると、
「小さい家に満足すること。分相応の暮らしに満足すること。不必要に他の物まで求めようとせず、分相応を守るたとえ。鳥は木のたくさんある林に巣を作っても、自分で使うのは一本の枝だけであるという意から。」

つつましやかに、と同じような意味かな。
いろんなことが変わったけれど、melを始めた2015年の、その思いだけはぶれていない。

いわば諸行無常。
自然の流れに身を委ねる、ということですよね。

そういえば今も昔も大好きなあの曲は、そんなような歌詞だった。
風に吹かれて。
あぁでも昨日みたいな冷たい風はもういやだわぁ。
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About
furuyama saki
神奈川県在住 1993年3月生まれ
高校を中退後、2010年よりアクセサリーの製作活動を開始。
個展、通販、雑貨店での販売と同時に、フィルム写真やZINEも製作発表。
2015年、結婚を機に、暮らしに調和する布小物「mel」を開始。
現在はスロー活動中。

29歳年上夫とふたり暮らし。
美味しいもの、きれいなもの。リネンと花と野菜が好きです。

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