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mel

まるで旅情
iPhoneを修理のお店に預ける30分、番号札を片手に、終わるまでに買い物を済ませようとバッグの中に手を伸ばし、いつものポケットにiPhoneがなく、あぁ、たった今預けたのだったなと気づくまでに、一瞬、とても焦る。

買い物をしようにも、いったいなにを買うのだったかしらのメモがないし、30分で終わりますと言われた今がいったい何分たったのかもわからないし。
携帯が無いとほんとうに何にもできない自分に、呆れ、もはや恐怖さえ感じる。

結局、図書館で本を読んで過ごし、たぶん30分は大きく過ぎたころ、
良い本だったなぁ、と著者の名前をメモしようとして、あ、携帯ないんだった。とまた気づく。

不便だったけれど新鮮で自由で、不思議に気分がとても良かった、たったの30分。
ゆっくり読んだ本は、世界のアナログっぽい写真たちがとてもきれいだった。

竹沢うるまさん。
旅情熱帯夜。

旅、でなくとも、今度出かけるときは、すこしだけでも携帯の電源を切ってみようと思う。
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