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mel

  • 神様の木
    近所の神社へ、早咲きの桜は蕾が出る頃かなぁと見に行ったら、まだ全然、だけれど隣に白いのが咲いている。
    桜と変わらぬ大木の、高いところにしか咲いてないのであまりよく見えない、けれど花びらの感じと枝振りがどうみても梅で、梅ってあんな大木になるイメージがないのだけど。。
    白くて、ちいさくて、とてもきれい。

    さらに奥には椿の木。
    これもまた大きな木で、高いところに咲いていてよく見えないほど。
    でも、神様からはよく見えそう。

    いつも静かでひっそりと落ち着く大好きな場所。
    なんてことない地味な町だけど、ここがあって本当に良かったな。

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  • 筆箱
    寒い、ばかり言っている。
    けど日は長くなってきたし、いつのまにか椿は散りはじめ、そうして三月が見えてきて。

    春から小学生になる甥っ子に、入学祝い、筆箱と定規を贈った。
    あの、しかくい、マグネットでぱちんとやる筆箱、25年前とも夫の知る50年前とさえも大きく変わっていなくて、いやでも鉛筆削りがくっついてなんか機械っぽくなったのかな。
    いろいろ、はぁもう春なのですよねぇ。

    世の中が変わっていく、というけど、近所の子どもたちをみていると、なにもかわらない幸福がそこにあるようにも見える。
    また今年も花が咲けば、それで大丈夫だと感じるのだろう。

  • 春を待つ
    昨日、二ヶ月半ぶりに外で夕飯を食べた。
    仕事帰りの夫と待ち合わせて。

    寒いと体調を理由に引きこもりが過ぎる。
    人の作ってくれるごはんのおいしさもとより、夜、鍋の焦げ落としたりゴム手袋洗ったり食器拭いたりしなくていいこと と、その片付けがないから早く眠れることが、うれしかったな。

    春うらら、というにはどんよりだったけど、梅があちこちで咲きだしてうれしく、昼間は隣駅まで出掛けて、帰りは歩いた。
    ハクモクレンの大木も見つけて、まだ咲いてないけどの蕾がたっぷりで、春にまたひとつたのしみができたかな。

    そして今日は風が強く寒くなってきたけど、気持ちだけは春を向こう。
  • なんにも変化のない日々に
    最近のうれしかったことは、布ものを買ってくださったお客様から「気に入ったので」と間を開けずにまた同じものをご注文いただいたこと、と、
    夫に「お弁当の野菜と卵焼きが美味しい、いつもこれがいい」と言われたこと。

    毎日、わたしはあまりにもなにもない。
    ここを長年読んでくださる方にはよくお分かりだと思いますが、本当になにもありません。
    大声を出すことも、泣くことも怒ることもなければ大爆笑することもない。ときどき知人(友人?)に会うのと、月に一度か二度のご褒美デー、以外は本当に、洗濯掃除ごはんと買い物、ミシン、他になにもしていない。
    それについて特に不満もない。重い病気でもない。

    でも、この、なにも変化がない、変化できない自分を情けなく思ってもいて、見ている人や周りの人を楽しませる能力に欠けているなぁと。
    だから、同じで良いよ、と言ってもらえるのは、とてもうれしい。

    同じコースターでも。同じ卵焼きでも。
    それのクオリティを上げることに注力したいとは心から思っている。
  • 動物にでもなったかのよう、いや人間も動物なのだった
    いつもの農園にお野菜買いに、の道中、民家というにはあまりにも立派な、でもまぁ誰かのお屋敷の軒先に、かごに100円と書いた箱とお野菜が置かれている、のを、何度か見ていて、でも買ったことはなかった。

    昨日はそこにお野菜がわんさかしていて、見てみたらネギと里芋と、なぞの葉っぱ、日々これだけ野菜野菜と言っているわたしにも見たことのない葉っぱ、
    巨大なブロッコリーかキャベツの芯のようなものにチンゲン菜の下のほうみたいのが伸びて、でも葉先は大根の葉のようにぎざぎざ、その葉はほんのすこしで、ともかく芯がすごい存在感の、なぞのかたまり、
    え、これ何なんだろう。でもアブラナ科であることだけは確かだわ、庭に誰か出てくる気配もないし、まぁとりあえず、買ってみる。

    家に帰って、バタバタして写真とるのも忘れ、何か分からないままに茹でて、食べてみた。
    芯はちょっと辛くてカブに似ている。葉は焼いたら、からし菜に近い。夕飯でじっくり火入れしたものは、とろーっとなって、なんだかわからないけど、美味しい。

    夜になって調べてみたら、生ザーサイ、だった。
    あの、中華のお漬け物?にするザーサイが、もとはアブラナ科の野菜でああいうものだなんて、まったく考えたことなかったな。。

    たったそれだけのことなのだけど、調べたらなんでも分かる時代に、なんだかわからないけど美味しそう、で買って、切って、いやそれこそ下のほうってこれどこまで食べられるの?すら分からないからよく見て嗅いでみるというね。

    なんか、とても楽しかったのです。