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mel

  • 全肯定
    自分のことを誉められるより、自分の好きなものや好きな人のことを誉められるほうがうれしいなぁ、って、思うのはあまりに当たり前のことだけれど、
    共感したり理解したり、されること自体は、世界は広くいろいろあるなかで、全然、当たり前じゃないのだと思う。

    共感しあえないことを悲しいとか言わないで、いつも、うれしい、たのしい、のほうだけを、掬いとれるように。
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  • 陽気な一日
    このごろのいい天気、のなかでもまた群を抜いてのいい天気だった今日。

    ほんの一時間足らずのさっきに干した洗濯物が二回目を干すときにもう乾いている、この感じはたぶん家のなかにおいて、最高にすがすがしい瞬間ではないかしら。

    こんな陽気にもやはり引き籠る。
    布の前。
    最近、これが好きだ、と思えるようになった。
    始めた頃はとてもたのしかったような気がするのだけど。うまくいかないこともある、でも、飽きたり嫌になったりしたことはない。
    合っているんだろうなぁ。

    夜はなんだか急にゆで卵が食べたくなって、それにしても食欲の秋が過ぎてるし、思い立って、ごはんを炊くのをやめる。
    じゃがいもと人参を焼いて塩、胡椒、オリーブオイル、マスタードとヨーグルトで和えたサラダ。ゆで卵とチーズ。昨日の残りの獅子唐のマリネ。舞茸と鶏と大根の梅スープに、ほんのすこし押し麦でとろみをつける。

    結局まぁまぁ食べた気がするけど、ごはんがない、だけで身体が軽くなった感じの夜。
    いい日だったな。
    ゆで卵、おいしかった。
  • 全くもって何ということのない、どこにでもありそうなごく普通のもの、なのになぜかそれにだけ強く惹かれる、というのがときにあって、
    なんなのだろう、
    理由ではないのだと思う。

    ずっと同じでも好きならよくて、好きなものがあまり変わらない。
    、っていうけど、実際ほんとはもうちょっと華やかなものも好きであって、布のイメージとはちょっと違うかな、ピンクの靴下やガラスの飾り、フランスのアクセサリーや、柄のついたワンピース。
    地味だからとか派手だからとかでもなくて、そう理由なんてない、単純に、好きなものは好き。

    きちんと秩序をもって、とか、まぁいいや、と現実のなかで選ぶものも大事だけれど、なんかわからないけどこれが無性にすきだ、というあの、言いようのない高揚。

    愛しているといって、なんの相違もないよなぁ。

    またリピートして聴こう。
    だらだら聴きながらやっていると、驚くほど疲れないことに気づきました。
  • 風は秋色
    朝はきらきら美しく、昼は気だるくやわらかく、夕方はパステルが過ぎて却って虚しく、夜は深く重くとてもとても長い。

    秋の一日はどこを切り取っても完璧みたいであって、しかしそのすべてに現実っぽさがあるのが春や冬のそれとは違っている。
    歩いていて見つけるのは枯れた花。
    紅葉にはまだ早く、けれど吹き抜ける風は、すでに北風。

    しっかり気温が高くても、上着要らないなぁの今日でも、やっぱり温かいものを飲みたくなる。
    片付けて、コーヒーいれよう。
    11月さえ、もう、すぐそこ。
  • うつくしい。たのしい。おいしい。
    機械みたいに日々淡々と繰り返していられたら、作り続けていられたら理想だなぁと思う、けれどそうはいかなくて、波はあって、だって、機械じゃないのだし。

    美しいやたのしいと、効率とかスピードというのは同居できない、ような気がする。

    その範疇でというのはそれとして、本当に美しいものを作ろうと思うとき、そこに生産性とか、こうしたほうがちょっとロスがないからとか、無駄とか、もったいないとか、そういうことを考えるともう、たぶん違う。

    わたしはなにを大事にして生きていたいのかなぁと、ルーティン通りにコンロや扉を拭きながら、シンクを磨きながら、考える。

    たぶん、美しさ、だろうなぁ。

    夫の子どもの頃好きだったヒーローに、キカイダーというのがいるらしい。
    スイッチオン、ワンツースリー。
    人間はそんな風に簡単ではない。

    それにしてもきちんと磨いたステンレスはきれいで、はぁやっぱり無駄なんかじゃないよなぁって。

    うつくしい。たのしい。おいしい。
    わたしが大事にしていたいこと。