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たった一個の貴重な晴れマーク。
もりもり洗濯、布団の衣替え。

暑いけれどさわやかで、良い日だったな。
つめつめに働いて良い日だった。
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はしゃぎすぎて枯れた声と、筋肉痛がようやく治ってきた。
もう何日経ったのやら。火曜。

買い物前に神社に行く。
滞りなく帰って来られたことに、ありがとうございます、を言いに。
道すがら、どこを見ても紫陽花が満開で、まだ発表されていないけれど、もうすっかり梅雨の空気を感じる。

紫陽花は、特別好き!というわけでもないけれど、よくよく見ていたら、ものすごくいろんな色があるんだなと気づく。
白いのがかわいい。
今日見た、とても濃い黒っぽい紫のも、きれいだった。
帰りの飛行機の、離陸のときに窓から見た海と、着陸のときに窓から見る海が、同じ水色であるようでまるで違くて、あ、東京だな、と感じる。
その向こうの景色がとか、建物の高さが、と言ってしまえばそれまでなのだけど、東京とはまるで、ミニチュアの世界を遠くから見ているみたいだった。

東京とは、いや、トーキョーと言いたいような、囲いの中を、おもちゃ箱の中を生きているみたいなのだ。
人間のサイズとしても160センチがもっと縮んだように、ぎゅっと、ふくらはぎのあたりが締まった(痩せればいいものをそうではない)、ような感じがした。

飛行機降りて、座ってゆるんでいたワンピースの腰のリボンを結び直す。
謂わば力士の回しか職人のハチマキか、気持ちをしゃんとする。


羽田の文字に、帰ってきたなぁと思う。
帰りのリムジンバスに描かれた東急電鉄のキャラクター「のるるん」に、あ、帰ってきたなぁと思う。
ほぼほぼ満員のバスに乗ったら、わたしはちいさな卵焼きで、お弁当箱の隙間にすとん、と填まった。みたいな感じがした。

声が枯れるほどの、もう楽しくて楽しくて仕方のなかった時間は夢のよう。ふわふわして、ご褒美だったなぁ。


夜、自宅に帰って、片付けてお風呂入って、いつもの聞き慣れた音楽かけて。
今日は普通に洗濯して。普通に続きを縫って。
すっかり日常に填まって過ごすのも、これまた、幸せだなとじわじわ。

乗り物とかウイルスとか色々びびらず、毎年行きたいな。

わたしにとっての夢の国。
1日目はなんとか天気が持ってくれて、傘もささず暑すぎでもなく穏やかだったのが、夜に降りだして、2日目は大雨警報の、なんとも凄い日であった。

幼稚園に行った甥っ子はしかしすぐお迎えで、妹とふたりでランチの予定もキャンセルで(彼女はかなりの雨女)、ただ家にいて、パスタ食べたり、母のミシン触ったり、お絵描きしたり、、いやもはや何をしていたか覚えてもいないな。

夕方、小雨になったころ祖父母の家に行き、従兄弟もみんなで待望の、祖母のお寿司を食べた。
わたしたち家族の誰もが、ばあちゃんのお寿司が世界一。
皆変わらずよく食べ、よく飲んで、よく喋った。
わたしが中学生の時に産まれた従兄弟はもうわたしより背が高い。台所にも立って、豚汁を作ってくれた。
すっかり高校生のお兄ちゃんになっていた。

3日目はすっかり快晴。
これが昨日だったらよかったのにねと話す。
朝にスコーンを焼き、妹とパン屋さんまで散歩して、午後ゆっくり空港まで。

あっという間の、海外でもなくただ帰省しただけの話。
しかしどれくらいで非日常あったかというと、3日目の朝起きて声が出なかった。
喋りすぎて枯れた声は、帰ってきての翌朝今まだ、かっさかさ変声期の男子のようで。。
久しぶり、母が倒れたぶりなのでもう本当に久しぶりに!
田舎に帰省していた今週。
大雨の日もあって、時間はたっぷり持て余していたのだけれど、せっかくなのでそれを思いっきり味わってきた。

事細かく記録したいような、いやもういいような、、の数日を、幾つかに分けてやはり書こうかな。

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乗り物が大の苦手であって、船やバスは無論体調によっては電車も飛行機もちょっと、あぁ耳がつまる耳がつまる、
そんなわけで数年ぶりの飛行機は、前日からもう胃が痛くてそわそわ、空港までの普段乗らない私鉄から保安検査から動く歩道から、ずっと、はぁそわそわした。

乗ってみたら、がらがらの田舎行きの昼の便。
何がってあの離陸の音が怖いけれど、窓の外を眺めていたら、滑走路のこんなところにもちいさな花が咲くのねとか、東京湾ってあんなに船がいるのねとか。
いつもの散歩道の如く、うれしくなるようなことに意識を向けていたら、まぁ、こわいけれども、平気だった。

曇りかなと思っていたのがまぁまぁ晴れて、富士山、ばっちり見えた!
しかしあの湘南の海から見るとあんな大きい山がほんのちっこくて、逆に北斎の絵みたいだったな。

飛行機に乗るとき、ひとつ楽しみにしているのが、コーヒー。
これまでも毎度あまりに美味しい、と記憶しているのを、空の上で飲むと気圧が違うからとか?よく聞くけれど、それだけでもなく、わたしが如何に不安か、ということの表れのような気がする。

客室乗務員さんの優しさにうっとりしながら、無事着いて。
行きたかったお店たちに行って、アイス食べて、懐かしい公園を散歩。
東京育ちの夫にとっては鳥や木や、なんでもなさそうなことが新鮮であったらしい。
Furuyama saki
神奈川県在住
1993年3月生まれ
高校を中退後、2010年よりアクセサリーの製作活動を開始。
個展、通販、雑貨店での販売と同時に、フィルム写真やZINEも製作発表。
2015年、結婚を機に、暮らしに調和する布小物「mel」を開始。
現在は不定期オープン、スロー活動中です。

29歳年上夫とふたり暮らし。
リネンと、おやつとコーヒー、洗濯を愛しています。
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