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コーヒー淹れて、パン焼いて、サラダ作ってゆっくり食べる。完全にいつもどおりな休日が、ずいぶん久しぶりな感じ、あ、帰ってきたんだなと感じる。

縫っていて、もうちょっとのところでまたもミスがあり、あ、これもまた、帰ってきたんだなと。

失敗したり、うまくいったり、いろいろあるのが日常で人生ですよね。
明日また心を入れ換えて。
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楽しすぎた四日間が終わり、もりもりの洗濯物を片付けて、空っぽの冷蔵庫にもりもり買い物して、と、現実が戻ってきた。

農園まで歩いたらちょっと暑い。
でもウグイスの声がして気持ちよかった。

今日は出始めのチェリーを買った。
そしてとうとうキュウリを解禁した。
四日目最後は、甥っ子を幼稚園に送って行って、部屋の片付けと、母のおにぎりに卵焼き。
なんてことのない昼を過ごし、空港まで送ってもらって、帰った。

けれど飛行機が遅れて、結局またも急ぐことになってばたばた。
買い物して家に帰り、甥っ子に着いたよと電話して、簡単すぎる夜ご飯と片付けのあとで、夫が言ったこと、

「いつも思うんだけど、じぃちゃんばぁちゃんの家に行くあの景色がいちばん好きかもしれない」

一緒に街を歩き、ひとりでも行ってみたいと言っていた有名な観光地を見て、それよりも、だと言う。
県内の人でも知らないような山奥の、なんにもなさすぎるただのちいさな川沿いの景色。
なんかそれがとてもうれしくて、ばぁちゃんにも電話で伝えたら、やっぱり喜んでいた。
東京生まれ横浜育ちの夫には、本当に新鮮なんだろうな。

そういえば。
寝る前の甥っ子に、初めて絵本を読んだ。
ちいさな歯を磨いた。
妹の運転する車に乗った。
別にどうってことないようで、こういう経験もまた、楽しかったなぁ。
ええっとそして夕方から、祖父母の家へ。

すっかり大人になった従兄弟と、叔母と、みんな変わらずまぁよく食べよく喋る家で、にぎやかに、はぁ楽しい夜だった!
ご馳走なんて作らなくていいよと伝えたけれどやっぱりお寿司を作ってくれて、その、炊けたお米を飯台にひっくり返して、ゆこうとか酢橘の入ったすし酢をまわしかけて切って、の、温い酢飯をスプーン持ってきてちょっともらう!
その度に「あんた(妹)がこまい(小さい)ときに2合のお米したん全部食べたんやもんなぁ」
と毎度、困ったようにうれしそうに言うのを、もう百回は聞いたよと言いつつ、わたしやっぱりこれが世界一好きだわーと思う。

家族が好き。
じいちゃんばぁちゃん、どうか長生きしてほしい。

三日目は雨で、ちょっと買い物に行ったくらい。のんびり過ごした。
買ってきたパンとスコーン食べたり、コーヒー淹れたり、いやちょっとは動こうとフラフープを回してみたり(これだけは数十分回し続けられる!唯一できる運動)、
ともかく花を愛で、ぼんやり、十年以上ぶりにトランプさえする程に暇だった。

夜は、リクエストしたグラタン!
大好きだった母のグラタンは、やっぱり玉ねぎがいっぱい入っていて、白くてとろっと熱々で、美味しかった。
聞けば母は子どもの頃、祖母のグラタンが好きだったらしい。わたしは食べたことのないそれ。 でも祖母はチーズが嫌いなので、家族のために作っていたんだなと知る。

甥っ子もばぁばのグラタンは大好き。
彼は表面のこんがりしたところがいいらしく、妹は下ばかり食べさせられていた。けど、なんかそんなのも楽しい夜だったな。この一年くらいの中で、一番お腹いっぱい食べた気がする。
着いて初日は、先ずオンラインで日々お世話になっているコーヒー屋の夫婦に会いに行ってから、街を散歩。
よく晴れて暑いくらいで、一年前よりあれ、さらに寂しい町になった気がする、ようなしないような、、でも、その何にもないねえ。が、悪いふうじゃなく楽しい。
それから実家。
ついて最初の夕飯は焼きしゃぶだった。母と妹と甥っ子と、五人、ゆっくりわいわい長い夜。

二日目は、妹とランチ、楽しみにしていた時間!
考えてみるとおそらく七年ぶり、、あれほど二人であちこち出掛けて、二人暮らしもしていたのに。月日の流れる速さに心底ぞっとする。
初めてのお店だったのだけれどとっても美味しくて、カウンターだけのちいさな店は居心地も素晴らしく、妹は、こんな風にのんびり食べることがとても久しぶりだと、本当にうれしそうだった。
ばぁばが居るとはいえ、ひとり親で子を育てるというのはどれほど大変なのか、わたしには到底わからないけど、妹がうれしそうなのがうれしかった。

一週間遅れの母の日の花束と、甥っ子にもひまわりを一輪、お土産に帰った。
芍薬のふわふわと開いていくのを、何度も、また開いてきた!と眺めては、いい香りがするから寝室の頭もとに置こうかしらと、母がうれしそうなのがこれまた、うれしかった。
やんちゃ盛りそのものの甥っ子も、花は優しく持ってくれた。

途中のバスで親切なおばあさんに出会ったり、花屋の店主だったり、ビストロの美しい奥さまとちょっと口下手なマスター(パイがとっても美味しいですと伝えたら焼き立てに騙されてるね、とぼそっと返される)。

また、昨日に続いて、たくさんのやさしいに触れた二日目の、、いやまだ全然途中まで。
Furuyama saki
神奈川県在住
1993年3月生まれ
高校を中退後、2010年よりアクセサリーの製作活動を開始。
個展、通販、雑貨店での販売と同時に、フィルム写真やZINEも製作発表。
2015年、結婚を機に、暮らしに調和する布小物「mel」を開始。
現在は不定期オープン、スロー活動中です。

29歳年上夫とふたり暮らし。
リネンと、おやつとコーヒー、洗濯を愛しています。
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