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mel

彼岸花
もうすっかり彼岸を過ぎているのに、きれいに咲いていたあの赤い花。

彼岸花、は、花の美しさ秋らしさにくわえて名前がすごいなと思う。

ヒガンバナ。
子どものころはこわくて仕方なく、毒があるとかないとかよりも、あのコントラストは深夜の赤信号みたいに強く、なんとなく痛そうで、かさかさとしていそうで。
通学路の脇。ブランコの後ろ。
遠まきに、すこし避けて歩かなきゃいけないもののように。

きれいだなぁと思った先週も、やっぱりちょっぴり遠くからで、
これくらいがちょうどいいなぁ、と。

今年はまだにおいがしなくて、いったい何月なのかしらと、あっちは、思いきり息を吸って、近くを通りたかったなぁの、金木犀を待ちわびる。
十月も、もう六日が過ぎたというのに、ねぇ。
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