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mel

プレミアム
まだ夜みたいな屋外を、ひとりであるく早朝。

サラリーマンとスーツケースの人と始発を待ってましたな人たちで思いのほかにぎやかで、
乗り換え駅ではすでに空がネイビーから薄青とピンクになっていて、すっかり朝で、あの、駅までの、誰もいないまっくらな、たのしく寂しく幸福な、わるいことをしているみたいなプレミアム感はもうまったくなくなっていて。

朝の新幹線。
雲ひとつないみずいろ。
プレミアムモルツ、ではなく、ウィルキンソンとともに。
幾つものさくらを眺めながら。




(写真は前回のプレミアムな朝、熱海より。)
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