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mel

コクリコの花のこと
川沿いの町に住んでいたのはほんの一年、季節をひとつずつしかみていない、というのに、
とてもくっきりと、きちんと残っていて、それは毎年この季節、あの朱い花を見るときに、とくに強く感じる。

五月の、西陽の眩し過ぎる駅までの道。中学校の緑色のフェンス。その先にセブンイレブン。ゆるい坂。小さな神社。

町は、空気もにおいもぜんせんちがうけれど、どの町にもだいたい同じ花が咲いて、同じように散る。
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