音楽でいうイントロ、小説や映画でいう冒頭、食事でいう前菜の、まだメーンが出てくる前、盛り上がっていない部分がとてもすき。
早起きした午前みたいな、まだこれからな楽しみ感もそうだけど、ざわざわする感じがなく、ちょうどよくて、しんとした、すこしの緊張感。
それはあの、全然できないくせに見るのが好きなテニスのサーブ打つ前の静寂とも似ていて、ともかく、はじまり、というものがすきなのだと思う。
そして、それと同じくらいにすきなのは終わり。
フェードアウトしていくのも、ぷつりと切れるものも。生温いデクレッシェンド。きちんと終わらなくてもよくて。
入り込みすぎて急に外に放り出される、なかなか元に戻れない時間。
その余韻がまたよくて。
今日は裁断の日で、大量の布に鋏を入れ続ける。
何を幾つ縫おうか、の時間。
やっぱり、緊張感。
わたしは、フェードアウトではなく、封を閉じるときの、充足した、あたたかさにむかって。

早起きした午前みたいな、まだこれからな楽しみ感もそうだけど、ざわざわする感じがなく、ちょうどよくて、しんとした、すこしの緊張感。
それはあの、全然できないくせに見るのが好きなテニスのサーブ打つ前の静寂とも似ていて、ともかく、はじまり、というものがすきなのだと思う。
そして、それと同じくらいにすきなのは終わり。
フェードアウトしていくのも、ぷつりと切れるものも。生温いデクレッシェンド。きちんと終わらなくてもよくて。
入り込みすぎて急に外に放り出される、なかなか元に戻れない時間。
その余韻がまたよくて。
今日は裁断の日で、大量の布に鋏を入れ続ける。
何を幾つ縫おうか、の時間。
やっぱり、緊張感。
わたしは、フェードアウトではなく、封を閉じるときの、充足した、あたたかさにむかって。

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