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mel

つめたい野菜たち
どういうわけか定期的に、野菜しか食べたくないモードのときがある。

生野菜にほとんどなにもつけずかごく薄く、もしくは思いきり酸っぱくして、兎の気持ちでもりもりばりばり。食感とたっぷり水分と、体が冷えるから良くないとかしっかり理解しながらの、もりもり、つめたい野菜。

ステーキにも揚げ物にもときめかないわたしの舌において、最近いちばんおいしいなぁと思ったのは、パプリカのマリネ。よく焼いて一晩おいての夕飯で、厚く甘く酸っぱくすべらかで、まったくもって夏には夏野菜だなと思う。

野菜はおいしく、うつくしく、あのエネルギーは部屋に花を飾る時に似ていて。
パプリカのぱきっと鮮やかな赤。トマトのやわらかな赤。茗荷の薄紅のグラデーション。レタスの黄緑。人参のオレンジ。

今日もガラス皿に、もりもり野菜を食べる。
夏野菜のカリウムで、体温だけでなく、地球の温度も下がればいいのにと願いながら。
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