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楽しかった!あぁ楽しかった!
急に暑く、いや蒸し暑すぎてもう全く付いて行かないこの頃。
せっかく連休だけれど早起きして遠くに行く気力も体力もなく、アラームをかけずに眠り、起きて、ゆっくり出かける。
遅いランチのあと、近いのに行ったことのなかった小さなお寺へ。
誰もいなくて静かで、咲いていない桜の大木の緑がゆらゆら、銀杏となにか別の木が絡まったそれもまたゆらゆら、風が心地良い午後。
にしても暑い、次は公園へ、と日向を歩くともうへとへとで、あぁわたしって老婆だったっけ、29年長く生きているはずの、映画とかテーマパークではシルバーなんちゃらと言われる齢の夫の方がずっと元気に先を歩いて、どころか、坂道では背中を押してもらう始末。
それが、坂を登りきって緑がもりもりした公園に着くと、一気に涼しい。日陰、いや、植物ってあぁすごい。
図書館で本を読み、いや休まないと歩けない。
夕方は市の農家さんから野菜を買う。
親切な常連さん?とキャベツ安いねーって話をする。見たことないような巨大なもの、、バスケットボールぐらいな?
ひとつ100円で、思わずふたつ買った。農家さんのたくましい姿は清々しかった。
それから。夫の見つけた初めてのお店で夜ごはん。
これがまぁ素晴らしかった。
老夫婦でやっている風な古い店、厨房で見ているのであろう大相撲中継が聞こえる。
料理がどれもこれもとっても美味しかった、し、「結構ボリュームあったでしょ?」「お腹いっぱいになった?」と聞いてくれる女将さんがもう!出してくれた温かいお茶そのもの!温かくて、なんか、あーこういうのを求めてたんだなぁって。帰省できなかったまぁだいたいそもそもホームシック気味のわたしには、本当によかった。
今は、ともかく体力がなく、いろいろできない。
すぐ泣きそうになってしまう。
でも、がんばらなくても楽しいことを見つけられたら、それがとてもうれしい。PR -
正しさについて考えると、そうじゃない、このままじゃないけない、とか、もっと意味のあることをとか、数字だとか効率だとかってなってきて、
もちろんそれは必要で、もう三十も十に過ぎ大概にいい年、若者でもなんでもないのでそんな理想ばかり言ってもいられない、夫にしても年を取っていくのだから。
妥協しなきゃいけない。大体でいいからもっと早く。
わかっているけれど、それでもね、どうしたって諦めきれないことがある。
まだ限界ではない。
もう無理ってなるまでは諦めずにいたいと思っている。
どんなに時間がかかっても美しいものを作りたい。 -
母の日らしく、近所のケーキ屋には警備員が立っての大行列。花屋もこれまた大行列。他のところはがらがら。
ここ数年、会っても、写真や動画で見ても、母はなんだか今が一番幸せそうに見える。
孫を見る目のあのあたたかなこと。
二十歳で結婚して、でも離婚して、女手ひとつ朝から晩まで働いて、わたしと妹を育ててくれた人。
もう倒れないでね。
無理して働かないでいいから、ゆっくり穏やかに暮らしてね。先ず早く回復しますように。 -
一年ぶりに四国の実家へ、の前夜であった昨夜。
着るもの持ち物の準備を終え、四日間しっかり美味しいものを食べられるようにと極めて軽めにした夕飯と、明朝のこれまた極めて軽めお弁当の準備も終え、さてあとは洗い物してお風呂入って寝るだけ、明日は五時起き、っとそんなタイミングに母からLINE。なんだろう、
「妹がアデノウイルスに感染して高熱で、明日中止した方がいいかも」
はて、これは夢かしらん。
母と電話して相談する。
妹は?もう寝たよ。まだ九時。
もしも来てから感染って帰れなくなったらまずいから来ない方がいいよ、
そうだね、仕方ないね、会いたかったなぁ、あぁぁ。
飛行機キャンセルします。また今度だね。お大事にね。あぁぁ。。
先週、甥っ子が熱を出していたのを、行き始めたばかりの小学校で疲れたのかな知恵熱かなぁと言っていたのがそれだったらしい。子供はすぐに治るよう、そして今朝妹に続いて母も高熱を出した。あちこち痛く、目が腫れるらしい。
昨年の暮れ、夫の妹夫婦もまた高熱を出して、いやあの時期はものすごくいろいろ流行っていたよね、で、今年はお正月も中止だった。
わたしたち夫婦はコロナのあと高熱で寝込むようなことはずっと無く、でもじゃあ健康かと言われればいやあの荷物にどれだけ薬が入っていることか。
二人揃って持病ありの状態で、だからこそ母の電話での話ぶりも、今のあんたは感染したらやばいじょ、やめとき(方言)というふうで、なんかそれがまた情けなく、そして過るのはそう、これが厄年というやつか。。夫は後厄わたしは本厄。
電話を切り、飛行機をキャンセルして、半額は戻ってくるらしい、そしてすぐに電話をかける。一番好きな店に。
明日の昼空いてる?
空いてるよ、どうしたの?
よかった!明日聞いてください!
そして今朝。七時を過ぎてから起き、普通に準備して電車に乗って出掛ける。
聞いてもらう。
日ごと変わるメニューのなかに、前回行った時にとっても美味しかった!お代わりしなくて後悔したよーと話したアップルパイを見つけて、ある!うれしい!と注文したら、
「昨日電話もらったからさ、シェフが朝早く来てさきさんのために作ってたよ」と聞かされる。はて、これもまた夢かしら。。。
とびきり美味しいごはんの最後のデザート、アップルパイ。
ひと口食べてもうなんか訳のわからない感情になって、夫に、泣いていいよと言われるも、いや化粧とれるからだめだよと、なんとか堪える。
コーヒーと、他のデザートを食べ終えて、最後のひと口のあとにもまた、なんとか堪える。
アップルパイは、妹の好物なのだ。
ふたりで東京に住んでいたころ、当時まだ珍しかったアップルパイ専門店まで歩いたあの三軒茶屋の、世田谷公園の、鳩がいて、人はまばらで曇りで、あぁあれは六月だったかな、そんなことや、
その後妹が大阪でひとり暮らしをしていたアパートの部屋で一緒に食べた、これもこうやって焼くと美味しいよね、スーパーの袋入りのアップルパイのことや、
去年ふたりで行ったビストロのタルトタタンに妹が感動していたことやを思い出して、あーこれ、彼女に食べさせたいなぁ、、 一緒にごはん食べたかったなぁ。
というのと、
わたしのために作ってくれたシェフの愛情なのかな、もう、ともかく美味しくて、こんな美味しい食べ物が世の中にあるんだ。もう大丈夫だ。すくわれた。神様っているんだ。いやシェフが神様。
そして、あーーわたし間違ってた。
厄がやって来るというよりいっそ厄から守られているのねと気がついて、母は、前日だったことを不幸中の幸いよ、と言っていたけれどそういうこと、本当によかったのだ、と思う。そしてまたつらい。
「おばちゃんが来たら一緒にオセロするんだ」とか言ってたらしい甥っ子は、わかってくれるだろうか。ごめんね。
ピザを焼くと言って材料買い込んだ母は。
一緒にどこへ行こう母の日なにを持って帰ろうと話していた妹は。
どうか、はやく体調が良くなりますように。
そして良いことがありますように。
今度会う時は笑い話にしようねと、そんな今日です。
予定したいたお弁当は今夜の夕飯になった。
さ、切り替えてがんばろ。明日も夫は休み。
(こんな長いのを読んでくださってありがとうございます。皆様もお身体にはどうぞお気をつけてお過ごしください) -
ゴールデンウィークは特に無く、夫は普通に仕事だったり休みだったり。
近所はむしろ静かだったような。みんなどこか遠くへ行ったのかな。が終わり、園児の声で賑やかな昼。
今日は天気が最高で、シーツのあとでカーテンも洗ってすっきりした。
日が長くなっていく。季節の進みがうれしい。