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昨日、小説を読んでいた夫が、これ良かったーと見せてくれたその、一頁だけをわたしも読んだ。
川端康成の短編集。
「花は毎年咲きます。」という終わり、とても良かった。

近所では梅がちらちらときれい。
椿はもう終わったらしく、あぁ春が来るなぁと感じる。

いつだっけ、あのウイルスで街から人がいなくなった頃、餌のなくなったカラスが繁華街から住宅の方に移動した、とかっていう話を聞いた。
今はもう戻ったのかな、よく分からないけど、そもそも彼らにはこの数年の景色が、どう見えているのだろう、と思う。
突然人間たちの口の動きが見えなくなったよね、とか言い合ったりするのかな。

ツバメはまた春になったら来る。
梅のあとは桜が咲くし、花が散ればその新緑の美しさにハッとするだろう。

毎年変わらずあってくれるものの有り難さ。
しかしその生命のためにあるらしいのに花粉症っていったい何なんでしょうね。。
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よく晴れてあたたかくて、さわやか。
エアコンの風でくたっとしていた花も、水を替えて窓を開けたら、みるみる元気になる。

わたしも花と同じく。
ごはんもいつもより美味しいし、音楽もいつもよりよく聞こえる。
こんな日がいっぱいあるといいなぁと思う。
昨日、ネックウォーマーを外して帰ってきた夫が、今日はつけて帰ってきた。寒かった。

長い時間縫ったでもなく、速くなったわけでもないけど、きれいにできそうな風なので(まだわからない)、なんとなく気分が良い。
美しいものが好き。
立春。
ほんとにぴったりそんな感じ、午後久しぶりにあったかいなぁと思ったら、11度しかない。のに寒くないって。
やっぱり今年は寒いらしい。

連日もやもやと考えていたことも、冬の土用が明けたと同時に開けた気がする。
前を向いて、その日にやれることをやるしかないのですよね。

年末に新しく買った、初めましてのリネンをおろした。
なかなか良い、上品な感じの質感。まずコースターをいくつか縫う。

次のオープン時期に問い合わせをいただくのですが、まだなにも、今年中には、です。
ごめんなさい。
またその昨日の続き、みたいな話、
母に相談したら、辞めたら?と言われた。
それだけは絶対にないな、と思った。

どうして雑に出来ないんだろう、と考えていて、午後、気分転換に自分のものをひとつ縫ったけど、これはなかなかの雑さ、、とはいえやっぱり布目は揃える癖がついてしまって、はぁ、普通よりは遅いらしい。

ごはんを作るのにも、片付けにも、出掛ける準備にも、何をしたって時間がかかる。
要領が悪い、無駄に神経質な自分にもう本当にうんざり。

あまりに寒いことがひとつの理由かな、とも思う。
今年は数年ぶりに足のしもやけがひどくて、漢方薬のお世話になっている。
首も手首もアレルギーも、体質なのか、完全に治ってはくれない。

いろいろある。
いやなことも良いことも。
美味しいものや可愛いもの、楽しいことに救われる。
それはとてもうれしいことで、でも結局は美しく作れない限り、わたしは完全には満足できないような気がする。

辞めたり、違う仕事をしたり(って他になにもできないと思うけど)、すれば本当に楽になるのかな。
なんか、縫わずに生きるなんて、歯磨きしないで寝るぐらいあり得ないことのように感じる。

連日暗くてごめんなさい。
もうちょっとだけがんばってみようと思う。
Furuyama saki
神奈川県在住
1993年3月生まれ
高校を中退後、2010年よりアクセサリーの製作活動を開始。
個展、通販、雑貨店での販売と同時に、フィルム写真やZINEも製作発表。
2015年、結婚を機に、暮らしに調和する布小物「mel」を開始。
現在は不定期オープン、スロー活動中です。

29歳年上夫とふたり暮らし。
リネンと、おやつとコーヒー、洗濯を愛しています。
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