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冬土用もあと半分。
立春までのこの期間は、一年で一番つらい時期だと個人的に思っているのだけど、まさにそんなふうで、
ともかく冷えて、日々、洗濯掃除ごはんとお弁当に、買い物、ちょっと縫うだけでまるで余裕がない。
エアコンもストーブもついているのにカイロだらけで、どうにか過ごしているような感じ。って、温暖化しているしかも関東平野であるというのに。。
何と情けないことか、と思いながらの弱音をごめんなさい。
去年例のあれになってから、いつまでも戻ってくれない体力。体重と体温と血圧が低いけれど、テンションも低くて嫌になる。毎日、家に帰ってくる夫がかわいそうだ。
朝昼は元気なのだけど、日が沈むときつい。
そんなわけで午前、のこりの洗濯干して、ごはんマットの続きをがんばります。
しっかり縫えれば機嫌よくおかえりと言える。PR -
朝まず郵便局に行きついで、窓口の脇の、市で採れた野菜コーナーで里芋を買う。備え付けの貯金箱に200円をいれる。
出て、遊歩道を歩いて、無人直売のコインロッカーで近所で採れたらしいみかんを買う。
ここのみかんがなんとも不恰好で皮も分厚い、でもとっても美味しくて、みかんあるかな、って見に来ている。同じく200円をいれる。
遊歩道をさらに歩き、農園に行く。
ここにはスタッフがふたり。いつものように挨拶して、ようやく冬の野菜が出てきた!って、うれしく話す。
今日はこんなのあるよ~って、もう如何にも採れたてのつやっつやのタアサイと、紅菜苔、その間引き菜、葉っぱつきの人参、かぶ、金柑、スティックセニョール。
1000円ちょっと。量り売りのそれを買う。
一旦荷物置きに帰ってから、スーパーに。
遊歩道は、いつものスーパーや駅と反対方向にあるので、日常のようでいて非日常、せいぜい二週に一度かくらいしか通らない道。
とても静かで、鳥がたくさんいて、今は花はあまりないけれど椿はあちこちにもりもり。そこここに金柑と柚子が生っている。
なんだろう、時間がとまった感じ。
人が通ったと思えばほとんどがちいさな子供をつれたお母さんや、お年寄り、せかせかした感じがなくて、空気がとてもおだやか。
現金しか使えない、というのもまたね。
寒すぎない日が増えてきて、春がちらちら。うれしいな。
ロウバイも咲いた。 -
夜、大相撲中継が終わってそのままついていたニュースの中で、昔住んでいた街の特集が始まって、夕飯食べながら夫と見る。
その、ほんの15分ぐらい、いつもどおりの夕飯の、味がよくわからないな、と感じる。あれ、なんだろ、いつもより薄い?ような、ってわたしの味はだいたい薄いのだけどそれにしても。
終わって消したらあ、いつも通りにちゃんと美味しくて、そっか、意識が散漫になると味がわかりにくくなるらしい。
でも、見慣れた駅前のデッキと、そのもっと昔の光景も見られておもしろかった。
子供の頃、ごはんの部屋にテレビはなくて、今もほぼテレビは見ない。
のだけどこの頃は、土曜にBSで映画「男はつらいよ」を見るのを楽しみにしていて、なんだろう、寅さんは、映像がというのもあるけどともかく美しくて、あったかくて。
これにはごはんの味がわからないとかもなく、bgmとしていい。
大相撲中継でいうと、台所にいる時間なのでほとんど見てはいない、聞いてるだけのその拍子木の音や呼び出しの声や、そうやはりbgmとして好き。
古いものの空気。ずっと残ってきた余白みたいな。そういう感じがあるのかなぁ。 -
去年一年、体調に悩んで過ごしたのは人生のというか生活の変わり目だったのかなぁと、もうすぐ夫が61になるというこのタイミングで、気付きを得た気がする昨日。
風邪はすっかり治り、元気に過ごしている。
そしてもう大寒ですね。ともかく寒すぎてつらい。
出掛けた帰り、あ、花屋に寄ろうかな、と入り口からちらっと、久しぶりに店主だと思われるおばあちゃんの姿が見えたので、入る。
ちょっと話して花を買う。たのしい。
息子、だと思われるおじさん兄弟も、その奥さんも、いつもとっても親切な花屋。
オレンジのチューリップを選んだ。
気持ちだけでも春になれそうかな。
生活のことは、もうちょっといろいろ考えたいな、と思いながら。 -
昨日ゆっくりお風呂に入って早寝したからか、だいぶん回復した。
結局のところ微熱だけ、寝込まずに済んで、それにしてもこの寒さが堪える。
今日はよく晴れて風もなく、寒すぎじゃなかったので、神社に寄り道。ちょっと陽を浴びた。それはそれは気持ち良かった。
今朝は、洗濯物を持って窓を開けよう、の瞬間、そこの電線の緑色の小鳥と目が合う。
その目のフチが白い。メジロだわ、と思った時にはもう飛び立って、あぁ、メジロは梅の木によく留まっているし、こんな寒いけれど春は近づいているんだなぁと知る。
もうすぐ冬土用。18日間のそれが開けたら春だもんね。
神社の白木蓮は、ふわふわの襟巻きかコートか、いや猫の耳のようなかわいい蕾が膨らんで、あの美しい花をそこに湛えているのだなぁと思うと、ちょっと泣きそうになった。