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mel

  • 本当に大事なこと
    人それぞれ感じ方、捉え方は違うので、自分だったら。という尺度はあまり役に立たないもの、だと思っているのだけど、
    それにしても、あぁこういうのうれしいなぁって強く感じたら、わたしもそんな風に誰かにしたいなぁって、やっぱり、思うかな。

    オンラインで買って楽しみにしていた荷物の、品物も素晴らしかったのだけど、そこに手書きの便箋、、とっても丁寧に書かれたものが添えられていた。
    つい昼、甥っ子に送った包みにひどい走り書きした自分のそれを思い返して、あぁ、、と思う。

    今日は、晴れていたけど降るなら大雨になるというので、どうしたものか、信じて、折り畳みの日傘を差して雨傘を手に持つ、という。
    晴雨兼用傘もあるけど心許ないなって、濡れても良い靴を履くのにサングラスをかけるという。
    結局は一滴も降らなくて、ただただ荷物が重いだけだったのだけど、なんというかな、わたしはどうも、心配性が過ぎる。

    いろいろ心配しすぎて、本当に大事なことを忘れてしまいそうになるけれど、相手に喜んでもらいたい、っていうそこに、今一度立ち返って。
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  • 母のグラタン
    昨日母が、久しぶりにグラタンを作った、と言った。
    この暑いのに?と聞いたら、甥っ子が夏休みで給食がないから、乳製品を摂らせたかったらしい。
    好き嫌いの多い彼も、ばぁばのグラタンはもりもり食べるらしい。

    母のグラタン、といえば。
    (この話、前にも書いたと思うので、あぁ聞いたことあるなって方もいるかもですが、また)

    上京する前、家を契約するために一旦東京へ行く日。
    当時付き合っていた人と出かけていて、夕方家に帰って、さぁお風呂に入って準備して夜行バスに乗ろう~と思ったら、母が台所で、グラタンを作っていた。

    そもそも母がこんな早い時間に家にいること自体がめずらしく、しかもグラタン。
    びっくりした。とてもうれしかった。
    この日はエビとマカロニと野菜、玉ねぎとすこしの人参だったかな、の入った、いやぁ何年ぶりだろう。
    白くてあつあつの愛しいグラタン。
    でもわたしはそれを、半分も食べられなかった。

    ほんの数時間前、遅いランチにチキンドリアを食べたことを呪いながら、早く行こうよってとっくに食べ終えた妹に急かされながら、食べたい、美味しい、苦しい、でもこれ無理に突っ込んだらバスに酔うことは見えている、あぁ、冷めていくホワイトソース。。。

    もうやめとき、ってけらけら笑いながら言う母。
    あのときの悲しさといったら。

    子供の頃は、冷蔵庫のなか、グラタン皿に既にセットされていたそれの、ラップを剥がして、自分でパン粉をかけて、まずレンジですこし温めてトースターで焼くよう言われていた。
    妹とふたりで食べるのに、トースターにふたつは入らなくてひとつずつ焼いて、熱々のを網の手前に置いた平たい皿に滑らせて。
    作って置いてくれていたごはんを食べる、だけど、グラタンにおいては、寂しい感じもしなかったな。

    母のグラタンは、全然特別でもなんでもない、普通のグラタン。
    チキンの時とエビの時があった。
    本当に普通。
    でも、なんだろう。
    あのマカロニの柔らかさとか玉ねぎの厚みとか、やっぱりあぁあれが食べたい。

    母のグラタンを見たのは、その夜が最後。
    今度帰省する時にはグラタン、作ってもらおう。今度はちゃんとお腹空かして。
  • 勝ち負けとかじゃない
    暑さに負けず、花粉に負けず冷えに負けず、、
    すぐ負ける負ける言ってしまうのをやめようと思って。

    そもそも、だいたい、勝ち負けとかじゃないんだよね、だれと戦うのか、いや戦うのきらい、この字もすでにいや、
    自然相手に、宇宙の、地球、に対して、たったこの前生まれてきたばかりのわたし、いや母が産み落としてくれたわたしが、何を。
    そこに居るしかどうしようもないのに。
    戦う、抗うんじゃなくて、流れに乗って生きていくのが一番良いよなって。

    夏はキュウリをトマトを食べて、冬は生姜をりんごを食べて、ってしていくのは、美味しい安いだけじゃなく自然界の流れのなかで今そこにそれがいっぱいあるんだし、っていう、本当に普通のことで。
    そんなかんじにね。

    夏の良いところを生かして、明るい部屋で今日ももりもり縫って、もりもり洗濯するのだ。

    って、宮沢賢治は好きです。
    でも彼のあの、~~ニモ負ケズ、は、そういう勝負の感じじゃないよね。
    あぁはやく夏終われ!!って睨み付けるような感じじゃなく、みんな辛いのだろう、ということを忘れず。
    優しさを持っていられたら。
  • ご機嫌貯める
    お盆過ぎて、田舎ではお祭りが中止になったとか、もろもろ、ひどい台風でしたね。
    そしてまぁこの暑さ。
    もうちょっとお手柔らかにお願いします、と空を見て、あぁ直射できないぎらっぎら。
    夏が、じゃなくて、盛夏が長くなっているよね。

    さて今日は夫の帰りが遅い。
    夜もひとり、しめしめ、というわけで電車にのってお買い物へ、、来てみた自分の勇気を褒めたいような呪いたいようないや、褒める!
    良い出会いがあった。
    でもあんまりふらふらし続ける余裕はなくて、カフェにほとんど逃げるように入った今、午後。

    早く帰らなくっても良いって偉大だな。
    感謝して、ご機嫌貯めて帰ろう。
    暑すぎて不機嫌になりがちな妻を省みる日、です。
  • あの人だったら
    降ったり止んだりの繰り返し、忙しい空だった日。
    止んでいるときには隙間からうすく光が射して、とてもきれいで、どこかでは虹も出てるのかなぁとぼんやり思う。

    優柔不断で、自分の考えることに自信がないので、どうしようかなぁと迷うことが多い。
    本当はどうしたいんだろう、決められないことを決めるのに、自分で、じゃなくて、たとえばあの人だったらどうするだろう、と、数人を思い浮かべる。
    こんな大人になりたいな、と憧れている人たちのこと。

    そうしたら、自分にとって本当に大事なものが見えてきて、ぱっと、今日の天気でいうところの雨があがった瞬間のような感じ。
    これでいいんだな、と思って、脳も心もすっきり、洗い物と掃除を終えて部屋もすっきり。
    して、予定通りに縫う。

    こんな大人になりたい、の一番は祖母。
    最高に美味しい寿司を握り、梅干しを作る人。
    明るく、よく喋り、ともかく家族を愛している人。